アプリリアがMotoGP初のトップ4独占!インドネシアGPでRS-GP26が1-2-3-4フィニッシュ


マンダリカでRS-GP26が上位4台を独占
2026年10月11日、プルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットでMotoGPインドネシアグランプリの決勝が行われました。アプリリアの「RS-GP26」4台がトップ4を独占し、1-2-3-4フィニッシュを達成しています。4台によるトップ4独占はMotoGPで初めてです。優勝はマルコ・ベッツェッキ選手、2位はラウル・フェルナンデス選手、3位はホルヘ・マルティン選手、4位は小椋藍選手でした。
アプリリア・レーシングにとって、1位から3位までの表彰台独占は今シーズン4度目です。ル・マン、アッセン、シルバーストンに続く達成となりました。この勝利で、ノアーレに本拠を置くアプリリアのロードレース世界選手権での通算勝利数は310勝に到達しています。今シーズンの勝利数は8勝、最高峰クラスでの通算勝利数は16勝となりました。

ベッツェッキが今季5勝目、マルティンはランキング首位に返り咲き
予選2番手からスタートしたベッツェッキ選手は、RS-GP26を巧みに操ってレースを組み立て、優勝しました。最高峰クラスでは通算11勝目です。今シーズンはブリーラム、ゴイアニア、オースティン、ムジェロに続く5勝目となります。レース後には、ザクセンリンクで怪我をして以来ずっとこの勝利を追い求めてきたこと、そしてマンダリカでどうしても良い結果を残したかったことを語りました。残り5戦となった今、タイトル獲得は容易ではないかもしれないとしつつも、自分の考え方やチームとの仕事への取り組み方は変わらないと話しています。そのうえで「私は絶対に諦めない選手です」と言い切りました。
マルティン選手はグリッド2列目からスタートし、手堅い走りで3位に入りました。今シーズン9度目の表彰台で、オーストリア、日本に続く3戦連続の表彰台獲得です。この結果、355ポイントで再びチャンピオンシップ首位に返り咲いています。本人は、引き出せる最大限の結果を掴み取れたとして表彰台に満足していると話しました。一方で、今週末はベッツェッキ選手とフェルナンデス選手が一歩先を行っていたことを認め、勝てた可能性があったスプリントにはまだ少し悔しさが残っているといいます。タイトル争いについては、争いに踏みとどまること、そして何より最終戦バレンシアまで可能性を残して挑むことが重要だと述べています。

Trackhouse勢の2人が2位と4位でトップ4独占を完成
サテライトチームのSuperFile Trackhouse MotoGP Teamからは、フェルナンデス選手が2位に入りました。これで表彰台はアプリリア勢が独占しています。フェルナンデス選手は、決勝当日の朝の時点では指をまったく動かせない状態だったと明かしました。骨折したのはまさにブレーキングに使う指だったそうです。ウォームアップ走行に向けて、チームはハンドルを握る位置やブレーキレバーの配置を変更しました。しかしコースに出ると、ブレーキを握るタイミングや力加減、コーナーへの進入まですべてが普段と違い、対応に苦労したといいます。14周を過ぎたあたりからは体力的にも限界に近く、激しい痛みに耐えながらミスをしないよう走り続けたと振り返り、だからこそこの表彰台は格別だと語っています。
土曜日のスプリントで2位表彰台を獲得した小椋藍選手は、決勝で4位に食い込みました。この結果で、RS-GPによる歴史的なトップ4独占が完成しています。小椋選手は、タフなレースだったがマシンのポテンシャルに大きく助けられ、高速コーナーでかなりペースを上げられたことが4位につながったと説明しました。その一方で、週末全体のパフォーマンスは決して満足できるものではなく、もっとハードに努力する必要があると話しています。2位や3位を争う位置にいればバトルをさらに楽しめたはずだとしつつ、熱い戦いができたことは良かったと締めくくりました。

首脳陣が振り返る、明暗の分かれた週末
アプリリア・レーシングCEOのマッシモ・リボラ氏は、今回も良くも悪くも大きなドラマがあったと週末を振り返りました。土曜日はフェルナンデス選手のポールポジション獲得という最高の形で始まりました。しかしスプリントレースでは、第1コーナーでの転倒に加え、マルティン選手のフロントタイヤの空気圧に関する重大なエラーが重なり、結果を落としています。リボラ氏はこの件についてマルティン選手に謝罪しなければならないと述べ、小椋選手の追い上げのレースが一矢を報いてくれたと話しました。日曜日については、RS-GP4台による初のトップ4独占という歴史に刻まれる1日になったとしています。そのうえで、結果が悪くても意気消沈せず、上手くいっても調子に乗らない姿勢を示し、ノアーレの全スタッフの献身に祝福の言葉を贈りました。
SuperFile Trackhouse MotoGP Teamのチームプリンシパル、ダビデ・ブリビオ氏は、まずトップ4を独占したアプリリアに祝意を伝えました。マンダリカはもともとチームのマシン、特にフェルナンデス選手に合っているサーキットだといいます。フェルナンデス選手は金曜日から速さを見せ、コースレコードを塗り替えてポールポジションを獲得しました。スプリントでは勝利を目指してスタートしたものの、第1コーナーでアクシデントに巻き込まれています。それでも決勝では、そのクラッシュで負った怪我を抱えながら2位を獲得しました。ブリビオ氏はこの走りをリベンジを果たしたものとして称えています。また、小椋選手も前日のクラッシュの影響で万全な状態ではなかったと説明しました。二人がそろって多くのポイントを獲得し、チャンピオンシップのランキングでも前進できたことで、実りある週末になったと語っています。














