世界最大の玩具見本市が選んだ2027年のトイ・トレンド 「Beyond Limits」と「License to Play」とは

世界最大の玩具見本市「シュピールヴァーレンメッセ」は10月5日、2027年の「トイ・トレンド」を発表しました。掲げられたテーマは「Beyond Limits(ビヨンド・リミッツ)」と「License to Play(ライセンス・トゥ・プレイ)」の2つです。世界各国の専門家がおもちゃの世界で起きている変化を探り、これから注目したいテーマとして選び出しました。
おもちゃと聞いて思い浮かぶのは、ぬいぐるみや積み木、ミニカー、あるいは好きなキャラクターのフィギュアかもしれません。どれもおもちゃであることに変わりはありませんが、その世界はさらに外側へと広がっています。2つのテーマから、その中身を見ていきます。

「Beyond Limits」 遊びの楽しさが心と身体を支える
「Beyond Limits」を直訳すると「限界を超えて」。難しい挑戦を連想させる言葉ですが、このテーマが目を向けているのは、おもちゃが人の心や身体を支える可能性です。遊びながら指先を動かし、集中し、記憶をたどる。形や手触りを味わいながら感覚を働かせる。おもちゃで遊ぶ時間には、楽しさと同時に、心や身体のさまざまな働きを促す可能性があるとしています。
このトレンドで紹介されるのは、障害や病気のある人、リハビリに取り組む人など、それぞれの状況に合わせて遊びの力を生かす玩具です。対象は子どもに限らず、大人や高齢者も含まれます。握りやすい大きさや形、感覚に働きかける手触りなど、使う人に合わせた工夫が盛り込まれています。
もうひとつの大切な視点が、誰かと一緒に遊ぶことです。同じものを見て、触れて、楽しむ時間は、人と関わるきっかけになり、孤独を和らげることにもつながるとされています。使う人の状況に合った工夫があり、本人が楽しめること。「できた」「もう一度やってみたい」という気持ちを引き出すおもちゃを、より多くの人へ届ける。「Beyond Limits」は、おもちゃを必要とする人や、それが使われる場面に光を当てるテーマです。

「License to Play」 画面の中の「好き」を手元に
「License to Play」のテーマは、キャラクターや作品などをもとに作られる「ライセンス玩具」です。少し堅い響きですが、好きなキャラクターのぬいぐるみやアニメのフィギュアと言い換えれば、ぐっと身近に感じられます。
ポケモンやスター・ウォーズのように長く愛される作品は、今も人気です。アニメやゲーム、K-POPなど、アジアから発信されるコンテンツにも世界中にファンがいます。そこへ新たに加わっているのが、SNSから生まれる人気です。つい繰り返し見てしまう短い動画や、誰かに送りたくなる画像から話題になったキャラクターなどが、ぬいぐるみやフィギュアになっています。話題が広がってから商品になるまで、わずか数か月ということもあるといいます。
映画やテレビに加えて、配信、ゲーム、SNSと、「好きなもの」に出会う場所が増えています。また、その楽しみをおもちゃとして形にする機会も広がっています。

2027年2月、ドイツ・ニュルンベルクで開催
心や身体を支える遊びと、好きな作品やSNSの話題から生まれる遊び。一見異なる2つのテーマですが、どちらからも、おもちゃが関わる人や場面の広がりが見えてきます。会場では、それぞれのテーマに沿った玩具を実際に見ることができます。また、2027年のトイ・トレンドには、玩具の製造や販売だけでなく、介護や看護、教育にも関わるテーマが含まれており、主催者は玩具に関わる人に加えて、介護や看護、教育に携わる人の来場も歓迎するとしています。
- 名称:第76回シュピールヴァーレンメッセ
- 会期:2027年2月2日(火)~6日(土)
- 会場:ドイツ・ニュルンベルク見本市会場
- 来場対象:玩具をはじめとする関連商品の製造・販売などに携わる方
- チケット販売開始:2026年11月4日(水)
来場チケットはオンラインで販売されます。11月4日の販売開始後は、公式チケットサイトで来場者登録と購入手続きを行えます。問い合わせ先は、シュピールヴァーレンメッセ日本代表部(japan@shop.spielwarenmesse.de)です。














